カテゴリ:美しいもの( 8 )

幻想を糧に、現実を征く。

 立秋。風も陽射しも、きっちりと秋めいてくるのが不思議。気のせいかしら?
 さて、本日の心の栄養補給は、東京駅から日本橋・京橋・銀座コース♪
 1件目は「フィラデルフィア美術館 浮世絵名品展『春信一番 写楽二番』」。三井記念美術館、こちらは初めて。三井の古い建造物を生かしたビルにあります。クラシカルで落ち着いた素敵な内装、三井さん所蔵の貴重なお宝も拝見できます。
 鈴木春信作品、画集などで見ると、どうも色も表情も地味だし、さすがに古いわよねぇ…と思っていたのですが、実物を見て素晴らしさが良く分かりました!すっきりとした姿・形、渋い色使いは江戸好み。抒情溢れる構成、流麗な着物と体のライン。他にも、浮世絵の名品がたくさん。浮世絵、錦絵はとても好きなので、大満足☆
 
 ミュージアムショップには浮世絵関連のグッズが揃っていて嬉しい!大好きな歌川国芳作品を購入・・・といっても「ふんわりてぬぐい」。金魚づくしのファイルも。本当に可愛い。好きな作品を日常生活に取り入れられるのって、嬉しいなぁ。
 
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 続きまして、京橋のギャラリー オル・テールさん「階調『日本の幻想家達』展Ⅰ」へ。
 好きな作家さん、好みの作品ばかりでうっとり。素晴らしいドローイングの数々、見応えありです。
 まず目を捕らえられたのは、坂上アキ子さんの作品、繊細で美しく見入ってしまいました。拝見したかった林由紀子さんの作品、花と人の融合が素敵なのです。他にも・・・作家さんのお名前を挙げきれません、とにかく全部! この素晴らしい展示、必見☆おススメ。開催期日が超限定ですのでご注意を。もう一度拝見したいくらいです。
 
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 そして銀座、奥野ビルへ。初めて伺う306号室。開催されているのは「深海幻想博物館」。
 Fragrance Salon Ablxs主宰、調香研究家の千代さんが企画の展示です。以前、千代さんの調香ワークショップに参加させて頂いて以来、千代さんの活動にはずっと注目しておりました。
 
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 海にまつわる3つの物語をテーマに、4名のアーティストがコラボレーション。これが実に面白いのです。「装飾品と音楽と香り」という組み合わせ!
 元々美容室だったという306号室は、当時のままの状態を残し、ぽろぽろと剥がれた壁面もそのままに。
 
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 この会場と、それぞれの作品とが見事に調和。展示を拝見しつつ、空間に身を置いているうちに、いったいここが何処で何時で何をしているのか?も分からなくなるような・・・
 そう、まさに「深海幻想博物館」。深い海の底、幻想の中、遠い記憶の博物館。
 
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 3つの物語、「人魚の亡くした声」「珊瑚の心臓」「楽園の青い鳥」をイメージし千代さんが調香されたフレグランス。それぞれの物語とオブジェ(装身具)が、香りによって強く心に残ります。
 千代さんの香りは独特。サラリと流れて行く香りではなく、記憶のどこか一カ所にひっかかり「点」のように姿を残しながら、緩やかに立ち昇り消えて行くような香り。
 
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 作品は、海の底の宝物のように、いずれもキラキラと冷たく静かな輝きを放ち、全体的にすごく好みで、素晴らしい展示でした。
 
 今日もよく歩きました!飲食もせずに一気にまわりましたが、全く疲れなーい!
 ワタクシにとって、何か「美しい物」は、本当に活力源。大げさにいえば、生きる糧。
 たまたま「幻想」と名の付く展示が2件。「幻想を糧に、現実を征く」。そんな気がしてなりません。
 生きる糧をありがとう、感謝の気持ちでいっぱいです。
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by black22-lily5 | 2015-08-08 22:08 | 美しいもの | Comments(0)

ヴィクトリアンのお針子

 恵比寿の素敵なギャラリーMalleさんで「山本裕子のヴィクトリアン世界展」を拝見してきました(7月26日迄)。
 2年前に亡くなった山本裕子さんの作品を2部構成で展示。前半は服飾作品中心。これは見逃してしまったのですが、今日、後半のドローイング等中心の展示は、じっくり堪能しました。
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 実は山本裕子さんのことは、私の好きな作家さんの山本じんさんの奥様であるということ以外、詳しくは存じ上げなかったのです。
 しかし、ちょうど1年前、今回と同じギャラリーMalleさんでの展示を拝見し(☆過去記事)、素晴らしい作品を数多く残された、とてもとても素敵な女性だったことを知りました。
 そして彼女の作品に、強く心惹かれるようになりました。

 今回拝見した作品。ドローイング、コラージュ、人形・・・
 繊細で緻密で、完全。それでいて堅苦しくなく、しゃれていて可愛い。

 とても不思議なのは、それらの作品は一見すると、いずれも「いつの時代に、どこの国の、男性の手によるものか、女性の手よるものか」が、わからないということ。ほんとうに不思議。
 つまり、境界をやすやすと超越した美?
 山本裕子さんの作品が心を捉える理由の1つかもしれないなぁと・・・ 
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 ご自宅で使用されていたキャビネットや本棚なども展示されており、山本裕子さんがお気に入りだった小物やオブジェ、本がいくつも並んでいました。
 素敵なものがみっしり詰まっておりました。
 それらを眺めているだけでも、持ち主の脳内や美意識に触れた気がしてゾクゾク。


 私がつい注目してしまったのは、ティータイムのしつらえを再現したテーブルです。
 「エルメス」のティーカップ&ソーサー。
 添えられていたティーバッグは、「マリアージュフレール」の「カサブランカ」というお茶。
 お茶請けは、容器も麗しい「デメル」の「菫の砂糖漬け」

 
 ・・・ここに座っていた人は、とびきり素敵な人に違いない!
 作品はもちろんのこと、生活の身の回りのもの1つ1つに、愛着と愛情とこだわり、類まれな美意識が込められているのを感じ、胸が熱くなりました。魂が揺さぶられるって、こういう瞬間のこと。

 山本裕子さんは、ご自身を、デザイナーやアーティストではなく「ヴィクトリアンのお針子」と称するのが気に入っていらしたそうです。
 刊行されたばかりの作品集を拝見しました。ヴィクトリアンのお針子。素晴らしい作品がたくさん掲載。黒、刺繍、ビーズ、レース、リボン、サテン、シフォン、ビロード、正統と異端・・・・・
 本当に好みど真ん中で、うっとりのため息をつきっぱなし。
 
 ヴィクトリアンのお針子・山本裕子さんの美意識の賜物である作品群は、これからも様々な境界を超越して、残り続けて行くと感じております。
 残って行くけれど、いえ、残って行くからこそ、「遺作」とは呼ばないなぁと、ふと、思ったり。
 
 今年もMalleさんの入り口前の小さなお庭や植物たちが美しかったです。緑がひときわ濃く、一方で色のあせたくらいの紫陽花の組み合わせが好き。
 街中がどんなに暑くても騒々しくても、時を忘れて美しいものに浸り、息を吹き返した次第。
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by black22-lily5 | 2015-07-25 22:23 | 美しいもの | Comments(0)

「物語の中の少女」

 久しぶりに浅草橋で下車し、パラボリカ・ビスさんで開催中の「物語の中の少女」展へ行ってきました。
 浅草橋駅周辺の神社がちょうど祭礼で、いつもと違う雰囲気。祭囃子が聞こえてきたので、吸い込まれるように境内へ向かい、大好きなお囃子を堪能しました。
 
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 初めての神社。素敵なたたずまい。初めましてのお参りをして、それから展示を見に。
 
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 「物語の少女展」の他に、「渡辺利絵個展『今日はお留守番』」と「河村康輔展『侵触』」も開催されており、いずれの展示も素晴らしく、一粒で3度美味しいというか、とにかく嬉しい☆
 
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 さて「物語の少女展」。
 今井キラさんの作品の可愛らしさといったら、もうたまりません。描くモチーフ、色遣い、全てが少女世界。
 中川多理さんの少女人形は、無垢なあまりにゾクゾクするという美しさ。私は美少女人形になりたいと痛感しました(←おい)
 様々に表現された少女・乙女の、儚さと健気さと愛らしさと痛々しさを目の当たりにし、心がキューッとなるような気持ちに。
 なんでしょうかこの気持ちは。もはや「少女」から何万光年も離れたようなワタクシの、魂の奥底に眠る少女性が刺激されるのでしょうか。
 事実、その刺激を求めて、時折、美しいものや愛らしいものを見て歩くわけですが…
 
 その他、ヤン・シュヴァンクマイエルの絵画作品も展示されておりびっくり、大変に感激しました。
 で、なんと、ワタクシの愛するラフカディオ・ハーン「怪談」(平井呈一訳)の挿絵をシュヴァンクマイエルが描いたという本がありまして、もう欲しくて欲しくて!(いつか必ず買う!)
 その挿絵も展示されていました。西洋と東洋が融合したような挿絵が、独特の不気味さを出していて大変素晴らしいのです。


 その他、パラボリカ・ビスさんには素敵な書籍やグッズがたくさんあるので、それらを拝見するのも楽しみの1つです。あれもこれも欲しくなってしまう・・・
 かなり前に発売された当時、気になっていたお品を見つけたので購入しました。
 嶽本野ばら× BABY,THE STARS SHINE BRIGHT×夜想のコラボ作品「COMPONENT TAROT」。2009年発売。
 
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 ベイビーの愛らしさ100%のテキスタイルを、タロットモチーフにうまく取り入れ、嶽本野ばら氏によるヒリヒリするような言葉が記されたカードです。タロット一枚引きには用いませんよ!実用というよりも、完全にうっとり観賞用ですね。ひたすら可愛い。
 

 美しいものや可愛いものめいっぱい拝見して心の栄養補給完了。
 そしてふと恐ろしいことを考えたのです。おそらく、女は一生、乙女であり少女なのではないかと。このワタクシでさえも!? 
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by black22-lily5 | 2015-05-31 21:36 | 美しいもの | Comments(0)

花、愛でる

 花盛りの季節、とても楽しい、嬉しい!美しい花々を見つけると、幸せな気持ちになります。
 意味は無いけれど、ただなんとなく、美しい花々の写真を撮り歩くのが好き。
 撮った画像、今の自分の好みに合うように加工して遊ぶ。この作業が面白い、楽しい。
 
 花を愛でて、花娯楽。
 
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 こないだ購入した素敵なポストカード。こういうのを眺めるのも幸せなひとときです。
 夢二の描く女性。凛として愛らしい乙女。
 あるいは、シナっとしてやわらかい女人。ふんわりと匂い立つ色香。
 憧れますなぁ。このお着物、ものすごく好み!
 
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 女は花だ。花は女ではないけれど。
 花にとっての陽光や水のように、「とっておきの言葉」を注がれ、見られて、愛でられてこそ、美しく開く。
 どんなふうに開花させるかは、そうねぇ、きっと、お好み次第。
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by black22-lily5 | 2015-05-12 22:39 | 美しいもの | Comments(0)

日本の妖美

 おでかけ日和の続いたゴールデンウイーク!
 弥生美術館で「日本の妖美 橘小夢展(6月28日まで)」を見てきました。
 
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 橘小夢の作品は、この本で知ってからとても心惹かれており、ぜひ原画を見たいと願っていました。表紙は橘小夢の「地獄太夫」。これもありましたよ~♪ 感動。打掛の柄、めちゃめちゃ「地獄」なの!びっくりしますよ、ほんとに。
 
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 幻想的で美しく、エロティックでもあり、あるいはまた、ちょっと怖くて・・・橘小夢作品は「妖美」という言葉がまさにぴったり。
 しかし、決して奇をてらった作品というわけではなく、日本の古くから伝わるモノの中に潜む闇や陰にクローズアップし、そこから画家特有の感性と技法で美の要素を浮き上がらせる。 
 闇の中で仄明るく光を放つような美。そんな橘小夢作品がたくさん展示されており、大変にうっとりしました。
 絵画作品のみならず、挿絵作品も素晴らしかったです。読者に物語世界をより印象付ける「挿絵」の類が大好きなので、じっくり鑑賞しました。
 「牡丹灯籠」、怖くて良かったなぁ。紙の白と墨の黒、無駄のない線、見事に計算された空間の余白は、見る者が想像を膨らませるための余白。それと「澤村田之助」も妖しく怖くて素晴らしかった!これはポストカードを購入しました。
 
 併設の竹久夢二美術館も楽しみました。夢二作品、とても好きです。あらためてじっくり鑑賞すると、女性の姿態の描き方、色使いなど、素晴らしいデザイン性にびっくりします。乙女の心をワシ掴みするのも納得。高畠華宵先生の女学生コーナーも面白かった。女の子はいつの時代も可愛い。


 それからもう1つ「妖美」なるものを鑑賞しに、ギャラリー新宿座へ。
「小妻要・容子原画展 一人称二人展」(5月17日まで)。 
 刺青美女を描く日本画家、小妻要の作品と、いわゆる「責め絵」画家としての小妻容子の作品(同一人物です)。整然と展示されている100展近い作品は、まさに圧巻!
 
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 女性の姿かたち、髪、表情、刺青、どれをとっても大変に緻密で鮮やか。描かれているモチーフがやや「特殊」だとしても、美しいことには違いない。
 特に目が離せなくなったのは、「責め絵」部門で描かれている「縄」。まるで生き物のようにいきいきと荒々しく、刺青美女の裸体を這い回り、絡みついている。質感さえ伝わってくるような縄の描き方に、小妻画伯の並々ならぬこだわりを感じました。
 
 展示作品の1つに、「映画「およう」の劇中で「『伊藤晴雨が描いた作品』として小妻画伯が描いた作品」がありました。
 はい、偶然ですが、ここで竹久夢二と繋がっちゃいました(竹久夢二の恋人だったお葉さんは、伊藤晴雨のモデルさんでもあったわけです)。
 
 妖美、堪能☆ 
 さまざまな形の美を、あちこちから補給。ワタクシの栄養源です。
 挿絵関連、それから責め関連に触れて、久々に読みたくなった文庫を引っ張り出す。
 これはすこぶる面白いです。あまり語られない分野の出版業界と周辺の実録。文筆家としての濡木痴夢男さんの作品、詳細な記録と熱い語りでグイグイ引き込まれます。
 
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 (あ、「裏窓」って久保書店だったのですね、今、カフェ百日紅さんで個展中のダーティ・松本先生の作品をたくさん出している出版社。わ、これも繋がっちゃった)
 

 ※※それにしても、上記のようなことについて、アロマ&ハーブ活動のブログに記してもいいのかなぁと迷いましたが、使い分けるほどマメではないし、対象が何であれ美しいと思うものは美しいし、心動かされることには違いはないし、そもそもそこらへんは自分が考えているよりも他人は気にしていないだろうなーと開き直った次第※※
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by black22-lily5 | 2015-05-09 21:57 | 美しいもの | Comments(0)

『幻想絶佳:アール・デコと古典主義』

 東京都庭園美術館へ、「幻想絶佳:アール・デコと古典主義」を見に行ってきました。
 朝香宮邸として1933年に竣工したこの建造物自体、アール・デコ様式が用いられており、それだけで見どころ満載。そこへアール・デコの素晴らしい作品が展示されるのですから、どっぷりと美に浸れること間違いなし!
 
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 庭園はまだ整備中でクローズでした。桜もちょっと早かったけれど、とても素敵な空間。
 
 流麗でロマンティックな「アール・ヌーボー」も大好きなのですが、スタイリッシュに洗練された「アール・デコ」も好き。
 どちらも、「対象」の持つ「美」にクローズアップし、徹底的に美しく仕上げ、日常の暮らしの中にさえ「美」をもたらそうとするスタイル、というか執念に感動してしまう。

 大好きなルネ・ラリックの作品「ダイニング用センターピース『二人のナイト』」の前では、あまりの美しさと素晴らしさにクラクラしてしまった。
 誇張ではなくて本当に、美しいものにノックアウトされた時、なんだか気絶しそうな、倒れてしまいそうな感じがするのです。嗚呼、これが美のもたらす官能、快楽かと。
 
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 ↑これ。フライヤーやチケットに掲載されている作品、ウジェーヌ・ロベール・プゲオンの「蛇」。これも美しくて寓意に満ちた面白い作品でした。フライヤーでは蛇が少し隠れてしまっていますが…
 ミュージアムショップで購入したアール・デコ柄クッキー。余計なものが入っていないシンプルな味わい、丁寧に作られていてすごく美味しい☆(持ち歩いている際にヒビが入ってしまった…ショック。でも食べる時は割るからねぇ仕方あるまい)

 4月7日まで開催。素晴らしい建造物と展示と両方堪能できますし、おすすめです。ぜひ実物をご覧になってクラクラして頂きたい!
 

 美術館からの帰り、偶然通りかかったところに「時代布 池田」の看板を発見。
 
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 「池田」って、まさかあの重子様の?! 
 ちょっとどきどきしながら店内へ。
 そう、アンティークのお着物・和装小物関連のコレクターにして着物コーディネーター、本も多数出されている池田重子様のお店でした。(アンティーク着物好きは、皆、「重子様」と呼ぶのさ)
 もっと入りずらい、一見さん、ひやかし、そもそも庶民お断り的なお店なのかしら、と勝手に想像していたのですが、大変見やすくて気さくなお店でした。
 店頭に並ぶのは、良いお品物でも庶民(笑)が購入できる価格帯の着物、帯、小物類あれこれ。値段はかなり良心的な印象を受けました。庶民垂涎の品物は、きっとお店の人に奥から出して頂くシステム。
 ここでも、美を補給。欲しい帯や帯留めを見つけては、ひとしきりキャーキャー騒いでお店をあとにしました。また行こう。 ★「時代布 池田」さんのサイト
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by black22-lily5 | 2015-03-26 22:11 | 美しいもの | Comments(0)

サンドアートとパッションフラワー

 代々木コンテナートさんで開催中の、「サンドアートパフォーマンスグループ SILT巡回展『光と影が織りなす幻想的な砂絵の世界』」(8月31日まで)を拝見してきました。
 好きな作家さんが参加されているのと、砂絵ってすごく珍しいなぁと興味があったのです。
 
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 コンテナートさんは、代々木ヴィレッジというオシャレな複合施設の2階。
 紅茶やハーブティー、アロマグッズ、それと、他では売っていないような可愛らしいポストカードなど、ワタクシの大好きなものがいっぱいのこれまた素敵なお店です。
 アロマ関連では、東京ではなかなか置いていない香寺ハーブガーデンさんの商品がありました。
 
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 さて、砂絵。
 砂だけなのに、砂だけなのにですよ!
 表現の繊細さに驚きました。砂だけなのに!(しつこくてスマヌ。ほんとにびっくりするんだから!)ペンや絵具で描かれた絵画とは違う、不思議なアート。


 実物の砂絵として、画家の安蘭さんの作品「寧静の祈り」が展示されていました。
 おそらく、ものすごい集中力と時間を要して描かれたであろう作品。
 砂絵の魅力は、それにもかかわらず、例えば強風が吹いただけでも一瞬にして崩れ消えてしまう可能性を孕んでいるという儚さにあるのかもしれません。
 儚い砂絵の「寧静の祈り」。しかし、作品自体には静かな力強さが満ち、凛とした輝きを放っていました。

 
 砂絵、じーっと観察してしまいました。そう、砂絵の場合は、「鑑賞」と言うよりは「観察」という感じでじーっとじーっと見続けてしまいます。
 

 嗚呼、砂絵はぜひぜひライブで見たい!! サンドアートパフォーマンス、とっても面白そうです。
 

 
 コンテナートさんではハーブティーも飲めるとのことで、実はそれもお目当てだったのですが、お席がいっぱいで断念、残念・・・
 ちょっとがっくりしながら帰り際、スロープのところにワシャワシャと繁る蔓植物にたくさんの蕾が付いているのを見つけました。
 
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 ムムム! こ、これは、パッションフラワー(時計草)ではないか!
 大好きなパッションフラワーの蕾がいっぱ~い☆
 2つほど開花していました。
 
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 パッションフラワーにはめったにお目にかかれないので、感激☆
 開花はもう少し先かしら、満開の様子を見にまた行ってみたいです。

 
 ところで、パッションフラワーのハーブティーは、抜群の鎮静作用があるため「植物性のトランキライザー」と呼ばれており、不眠や精神不安に役立てられます。味は野草っぽいです。
 パッション。情熱や受難といった、何か熱い志を感じさせる名前である一方、深い鎮静をもたらすところが面白いですよね。
 
 サラサラと乾いた砂に情熱を持って向き合い、それでいてきわめて慎重に冷静に描かれる砂絵。
 砂絵とパッションフラワー、なんだかちょっと似合うんじゃないか?と思いつつ、会場をあとにしました。
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by black22-lily5 | 2014-08-26 18:13 | 美しいもの | Comments(0)

『天使の仕事』

 恵比寿のギャラリーMalleさんで、山本裕子さんの作品展「ABC des métiers ー天使の仕事ー」(7月22日~27日)を拝見してきました。
 入口の前には緑いっぱいの小さなテラスがあり、駅からすぐ近くとは思えない静かなたたずまい。


 「天使の仕事」シリーズは、フランス語で、AからZまでの頭文字で始まるそれぞれの仕事に、天使たちが従事しているというモチーフ。
 例えば「A」ならば「apiculteur」。これは「養蜂家」という意味で、大きな蜂の巣に向き合い蜂のお世話をする天使が描かれています。

 
 緻密で端正に描かれた「天使の仕事」。いずれの作品もファンタスティックで可愛らしく、思いきり顔を近づけてじーっと眺めてしまいました。
 輝きを抑えた金色の額にぴったりとおさまった作品は、1つ1つが宝物のようでうっとり。美しいものに囲まれると心がジュワっと潤います。


 あまりにも素敵な作品ばかりで、ぜひ手元に置いておきたいと思い、ポストカードのセットを購入しました。黒い箱入りでとっても素敵。
 
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 山本裕子さんは、残念ながら「Z」まで完成させることなく、昨年、亡くなられました。
 
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 しかし、来年には山本裕子さんの生前のお仕事「ヴィクトリアンの服飾作品」を集めた個展と作品集出版のプロジェクトがあるそうです。
 (★「ヴィクトリアン服飾作家・山本裕子作品集『ヴィクトリアンのお針子』出版プロジェクト」のサイト
 (★山本裕子さんのHP

 
 「Z」を未完とし終焉に至らしめなかったのは、天使たちの周到な作戦だったのかもしれません。


 ギャラリーの片隅に、山本裕子さん(と、ご主人でありアーティストの山本じんさん)のおうち、お部屋の写真のアルバムが置いてありました。
 ダイニングキッチンでしょうか、お茶類の置場にマリアージュ・フレールの紅茶の缶がいくつも並んでいるのを見つけました。美しい住まい、美しい暮らし、そして山本裕子さんの作品に良く似合います。
 フレーバーティーなど、お好きだったのかもしれません。作品を作る手を休めて、豊かな香りや面白い香りのお茶を楽しまれていたのかなぁと・・・

 
 帰り際、ギャラリーMalleさんの風情が美しかったので、外観の写真をパチリ。
 太陽光のいたずらに過ぎないのですが、写真の真ん中、「Malle」の少し上あたりに、白くて丸い光の球がぼんやりと写っていました。

                 天使?!


 ー ええ、今日ばかりは、天使のいたずら、ということに致しましょう。
 
 
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by black22-lily5 | 2014-07-27 17:38 | 美しいもの | Comments(0)

FetishにHerbを。くろいゆりの香(ハーバルセラピスト、ニオイマニア)画像=画家フユウ様作品


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