薫るサムライたち

 つい最近、テレビで見かけたエナジードリンクのCM。
 ハウス「SAMURIDE 侍道」‼ サムライドウ。なんだかスゴイネーミングです。

 
 『戦国時代、武士が出陣の歳に兜の中にたきこめたと言われる「八角」をはじめとしたエナジーを、いま』

 これを聞いて、おおう!素敵☆素敵と嬉しくなってしまいました。香りだ!スパイスだ!ハーブだ!八角だ、つまりスターアニス!棗(ナツメ)の成分も入っているんですって。(※ワタクシはエナジードリンク系を全く飲まないです)

 これが八角、スターアニスです。昨年3月に開催した「和の香り・和のハーブ」でご紹介しました。左側が八角、右側が丁子(クローブ)。
 お料理に用いられる八角。甘いような辛いようなスパイシーでスーッとした特有の香り、食欲増進、消化促進に役立つとされています。
 確かに、八角の香りを嗅ぐと、落ち着くというよりは元気が出る感じ。エナジードリンクに向いているのかもしませんね。
 

 さて、サムライたちが兜に香をたきこめた、というのは史実だそうです。
 現代に生きる私たちにはとうてい想像もつかない、斬るか斬られるか、まさに命がけの戦へ出陣する前に、精神を鎮静させたり、あるいは高揚させるためにお香を利用したといわれています。
 鎮静には沈香や伽羅など香木系の雅な香りを、高揚には八角などの刺激的な香り使ったのでしょうか。


 また、出陣前の精神状態を整えるためだけではなく、首をとられた時に備えて兜に香りをつけたともいわれています。
 もはや首から外された(外れてしまった)兜、それが誰のものだったのか・・・
 兜の残り香が、兜の持ち主が生前に焚いていた香りと結び付き、持ち主が誰だったか判別できるというわけです。
 時代背景もありますが大変無残であることには違いありませんから、決して美化するつもりはありません。ただ、香り利用して戦に臨んだ武士の美意識に驚きます。

 
 そういえば、以前、若い刀鍛冶さんからお伺いした話しを思い出しました。刀の錆止めには丁子(クローブ)を使うそうです。
 香りは武士の生活や魂に、実に密接に関連していたのかもしれません。
 典雅で優美な貴族の楽しみ、といったイメージの強い「香」でしたが、血で血を洗う戦国の武士との関わりは大変興味深いです。
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by black22-lily5 | 2014-04-03 22:01 | ニオイ | Comments(0)

FetishにHerbを。くろいゆりの香(ハーバルセラピスト、ニオイマニア)画像=画家フユウ様作品


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