カテゴリ:ハーブ( 128 )

「クナイプ」

 ドラッグストアの入浴剤コーナーで、「KNEIPP」というのを見かけることでしょう。
 クナイプのバスソルト。
 
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 決して安くは無いのでめったに買わないけれど、ゴツゴツした塩と鮮やかな色、爽快な香りでなかなか良いです。
 さて、この「KNEIPP」。
 クナイプってのが、人の名前だということを知ったのは、つい2年くらい前の事。
 (発売元のサイトにちゃんと記してあるわけですが)

 ドイツのセバスチャン・クナイプ神父(1821年~1897年)は、「クナイプ療法」と呼ばれる「自然療法」を生み出した方なのであります。
 水療法、運動療法、食事療法、植物療法、秩序療法を柱とし、自然のチカラを健康に役立てるのが「クナイプ療法」。
 
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 (右下の生き物は犬なんだろうか羊なんだろうか、気になる)
 
 クナイプ神父の何がどう偉大かというと、自然療法を科学的研究をした上で施し、さらに、自然療法だけを尊重したのではなかった点にあると言われています。
 つまり、人が心身ともに健康を保ち、より良く生きるために、自然療法も活用すれば、近代医学・化学薬品も必要に応じて用いるということを重視していた。
 このように、19世紀の段階ですでに「統合医療」の考えを抱いていた点が偉大だと思うのです。

 で、なぜに「クナイプ」が入浴剤かというハナシ。
 「クナイプ療法」のうち「水療法」と「植物療法」を融合させたものが「薬草浴」。
 「薬草浴」に用いられたハーブに、ジャーマンカモミールやバレリアン、ローズマリー、タイムなどがあって、
「薬草浴」の理念をバスソルトとして商品化したものが「KNEIPP」。

 …なんだ延々と商品宣伝のようになってしまったが、薬草浴について記したかったのです。
 好みのハーブや精油を用いての薬草浴体験は、ぜひおすすめです。
 良い匂いに包まれればそれだけで心地良い。
 それぞれのハーブや精油の特徴と作用を少し知れば、目的にかなったオリジナルのバスソルトもできます。
 
 ちなみに27日のお茶会では、ハーブの中でも「花」を使ったバスソルト作りをします。
 
 あ、最近、「セバスチャン・クナイプ」という名前の薔薇もあることを知り、びっくり。15年くらい前に誕生した薔薇だそうな。ネーミングの根拠は知らないのですが、大変に愛らしい薔薇です。

 ☆「カフェ百日紅」さんの素敵HPが!  
  http://medamadou.egoism.jp/hyakujitukou/
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by black22-lily5 | 2010-06-16 01:08 | ハーブ | Comments(0)

Juniperus communis

 ジュニパーを飲んでみた。
 Juniperus communisってのは、ジュニパーの学名であります。

 和名「西洋杜松(ネズ)」というヒノキ科の植物の実。
 お酒の「ジン」の香り付けに使われているのがこれです。
 
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 そのままお湯を注げばよいわけではなく、実を少し潰さないといけない。
 それがどうにも面倒で、ほったらかしにしていたもの。

 スプーンの背で実を軽く潰して、と学んだが、スプーンなんかじゃ潰れない。
 指、指です指。
 指でぐにぐにやらないとなかなか潰れない。
 潰して、お湯を注いで5分。「実系」は5分待ちでお願いします。葉・花系は3分。

 ジュニパーの精油は、利尿作用がつよく、足のむくみ対策に用いられることが多い。
 確かにヒノキに近いウッディな香りで、好きな精油の1つ。
 ハーブティーも、利尿作用、それから発汗、抗菌、消化促進作用がある。
 (※精油もお茶も、腎臓の弱い方には不向きとされている)
 そうそう、ジュニパー飲んで、利尿促進して、足のむくみがなんとかならんものかと思い飲んだのであった。

 お茶自体の味は軽く、マズくはない。
 お茶の場合、香りはさほど強くないものの、かなり個性的。
 ライムにも似た香り、と表現されることもあるが、ややスパイシーで爽快で、「松」にも似ているような森林みたいな…表現が難しい。こんな味のお茶、他には無い。

 !?

 「カバヤのジューCの後味、あるいはカラになった容器の匂い」に似ている気がするのはワタクシだけだろうか?
 
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 どなたか同意を求む。 
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by black22-lily5 | 2010-06-12 22:13 | ハーブ | Comments(0)

そもそもメディカルハーブとはなんぞや

 ハーブをハーブティーなど、つまり単なる嗜好品として楽しむだけではなく、美容や健康に役立てるという分野がメディカルハーブ。
 言うなれば、ハーブをより薬草的に捉える、とでもいいましょうか。

 確かに、「メディカルハーブ」という言葉はあまり馴染みがない。
 メディカル、といっても薬ではないわけで、そもそも日本国内においては、ハーブは「食品」であり、○○が治る!とか、○○に効く!と謳うことは、それこそ薬事法違反になるわけです。
 
 ではメディカルハーブって、どのような意義があるのか?
 
 生活に役立つ香りのある植物=ハーブををうまく使い分けて、自分自身で自分の心身のバランスを取ることに役立てる。
 無理せず気長に楽しみながら。
 
 なんだかうすらボンヤリした定義かもしれないけれど、このうすらボンヤリ感が体にも心にも優しいのであります。
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 (写真は普通のトケイソウだが、トケイソウの中でもチャボトケイソウという種は、メディカルハーブにおける「パッションフラワー」で、精神に安定をもたらすと言われている)

 個性的なハーブの数々形、香り、成分、作用、どれもこれもが面白い。
 古来から伝わる使い方、最近分かった使い方などなど。
 ハーブ1つを勉強するだけで、歴史や化学まで網羅することになる奥深さ…。

 で、ハーブを「メディカルハーブ」として利用する場合、多様な成分や作用がまだあまり知られていないので、自分にも人にも楽しみながら役立ててゆければと。
 ハーブのお茶会は、そんな考えに基づき企画したわけであります。
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by black22-lily5 | 2010-06-03 22:21 | ハーブ | Comments(0)

ハーブと占星術1

 ハーブの勉強をする中で初めて知った人物、ニコラス・カルペッパー。
 
 17世紀イギリスで活躍したハーバリスト(薬草師)、医師であったとも伝えられている。
 ハーブの教科書にはそこまでしか記されていなかった。
 薬草(薬物)史の流れの中で、ちょっと登場しただけ。

 カルペッパーが占星術師でもあったことを知ったのは、もう少し詳しく知りたいと思い、ネットで調べていた中でだったかと思う。(↓画像はどっかから拝借。)
 
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 右手で押さえつけているのはこりゃ髑髏だわね。

 ことさら17世紀あたりだと、ハーブと占いは何か関係があったのではないか?と思っていたので、カルペッパーが占星術師であったと知り、なるほどなるほど、と納得したものだ。
 カルペッパーによれば、人体も植物も全て天体の影響を受けている、と。
 そして、ハーブを惑星によって分類したそうな。
 ハーブ=惑星=人体(人体も惑星によって分類可) … 占星術=人体(医学)。
 
 カルペッパーの分類によるものか分からないが、詳しいアロマやハーブの本には、例えば次のような分類が記されている。
 ・ジャーマンカモミールの支配星…月
 ・ラベンダーの支配星…水星
 ・ペパーミントの支配星…水星・金星
 ・バジルの支配星…火星

 これらが単なる迷信的なものかと言えば、そうでもない…と、ある時からほとんど「占い」ってもんを気にしなくなったワタクシは思うのです。 つづく。
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by black22-lily5 | 2010-06-01 22:38 | ハーブ | Comments(0)

目覚めるブレンドティーバッグ

 「レモングラス・ローズマリー・ハイビスカス・ローズヒップ」のブレンドティーバッグ。
 手軽で便利なので愛用している。時間の無い時に最適。片付けも簡単。

 このブレンド、程よい酸味と爽やかな香りで、すっきりと身も心も目覚める感じ。
 エスニック料理でおなじみのレモングラス。肉・魚料理の臭み消しにも使われるローズマリー。
 強烈な個性のこの2つの風味を、ハイビスカスとローズヒップの酸味が上手くまとめる。実際、かなり酸っぱい。
 
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 香りや味わいでも目が覚めるが、体の中も目覚めて代謝が良くなる印象。
 ハイビスカスとローズヒップには、緩下(便通を良くする)と利尿作用。
 レモングラスには消化促進作用、ローズマリーには血行促進作用。
 ローズヒップにはビタミンCが豊富なので、肉体疲労時にも良い。
 
 …と、一気に記したけれど、1つのハーブには多様な作用があり、その時の自分の体調も含めて相乗的に作用するので、一概には言い切れない。
 また、使い方や、ハーブティーとして飲む場合に用いるお湯の温度の高低によっても微妙に変わるものもある。そこが面白いところ。

 話はこのブレンドティーのことに戻るが、特に魅力的なのはローズヒップ。
 ドッグローズ(dog rose)という種の薔薇の咲いた後に実る「偽果」。
 あ、ローズヒップについてはまた後日じっくり記します。
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by black22-lily5 | 2010-05-31 21:55 | ハーブ | Comments(0)

象形薬能論と薔薇

 薔薇の最盛期。あっちこっちで咲き誇る薔薇を目にする。
 薔薇が好きだからなのか、やたらに目に付く。

 「美しいものにはトゲがある」の喩えの引き合いに出される薔薇だけれども、薔薇の性格ってのはトゲトゲしくないように感じる。高貴、高飛車?実はそうでもないのでは…。
 柔らかな花びら、上品な香り。一心に力強く開く姿。ひたむきで、グッと胸に迫るものがある。
 
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 今日、ふと「象形薬能論」を思い出した。
 詳しくは知らないのだけれど、かのパラケルススが説いたものだそうで、植物の形がそのものの働きや特徴自体を表している、というもの。
 赤っぽい花ならば、血液系に作用するだとか、人間の臓器に似た形状の葉であれば、その臓器に作用するとか。
 ほんとかどうかはともかくすごく面白いし、植物をそうした視点で観察するのは、あながち無意味なことではないように思う。
 そういえば、前立腺肥大に作用するというソウパルメット(ノコギリヤシ)の実なんて、あぁなるほどって感じだもの。
 
 では、薔薇は?
 
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 圧倒的に女性にいい印象。実際に科学的にもその通り(あ、催しは男性も歓迎です)。
 
 薔薇を「花の女王」だと言ったのは詩人サッフォーだとされているが、別にサッフォーでなくても誰でも言いそうなことだ。そこをあえてサッフォーだとした人の心理に、「象形薬能論」的な視点が作用している気がしてならない。 
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by black22-lily5 | 2010-05-28 22:25 | ハーブ | Comments(0)

ジャーマンカモミール君に遭遇した話。

 まさか今日、ジャーマンカモミールに出会えるとは!

 可愛い。本当に可愛い。
 ものすごくひたむきで一生懸命な感じだ。ま、花なんてみんなそうだけど。

 ジャーマンカモミールは、いつもドライのハーブティで楽しむばかりで、生花に遭遇したのは何年ぶりだろう。
 これがあの、素晴らしい味と香り、安らぎを与えてくれる花なんだ!
 
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 花や葉の香りを嗅いで見る。
 ん?思ったよりも弱い香り。
 花や葉を潰してみると、もっと香るのだろうけれど、人の家の花なので嗅ぐだけにとどめる。

 ジャーマンカモミールのお茶は素晴らしいです。
 体の中心から温まる感じがするし、何と言っても心が落ち着く。
 どこか懐かしいような、優しい香り。
 精油成分のカマズレンに消炎作用があるので、胃炎や皮膚炎などにも良いとされています。
 確かに、胃が痛いときには最適。

 学名はMatricaria chamomillaまたはMatricaria rectita
 rectitaとは「反り返る」という意味で、花が成熟すると、花芯が盛り上がり、花びらが反り返るからなんだって。
 
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 おお~!確かに!盛り上がっている!反り返っている!
 で、Matricariaは、子宮って意味だそうで。(Matrix=子宮)  
 「子宮 反り返る」かぁ、深いなぁ~(←ちょっと違う。そしてアホ)

  和名はカミツレ。
 ハーブティーに使うのは花。
 主な作用は、消炎、鎮痙、鎮静、発汗。キク科なので、キク科アレルギーの方は注意。
 いやぁ、カモミールに出会えて嬉しかったなぁ。
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by black22-lily5 | 2010-05-27 22:19 | ハーブ | Comments(0)

ペパーミントの5月

 色で言うなら5月はやはり緑色で、イメージとしては「ペパーミント」のような気がするのです。

 ここ数日、温かいペパーミントティーを水筒に入れ持ち歩いています。
 日頃は、どちらかと言うとミントフレーバーは好みではなのですが、時々、飲みたくてたまらなくなることがあります。心と体が必要としているのでしょう。

 お湯を沸かしたお鍋に、ペパーミントの葉を入れて、フタをして3分程度蒸らす。
 そしてフタを開けると、蒸気と共にペパーミントのスキッとした香りと、スーッとするような刺激を感じます。
 その香りと刺激は思っている以上のもので、何の添加物も無い単なる自然の「葉っぱ」から生じることに、いつも驚かされます。ぜひ体験してみてください。
 
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 ペパーミントティーの味わいは本当に爽やかで、味も香りもあのクールなミント感がしっかりとします。
 やや苦味を感じますが、これは成分にシソ科タンニンやフェノール酸が含まれているためでありましょう。
 食事にも合いますし、こっくりとした味わいのチョコレート系のお菓子類にも合うのではないかしら。 

 スキッと爽やか、リフレッシュに最適なペパーミントですが、その作用は
 「賦活 のち 鎮静」
 とされています。 パーッと元気が出るだけではなく、そのあと、落ち着きをももたらすというわけです。
 ここがペパーミントの魅力だなぁ、と思っております。
 
 それから、ペパーミントは消化器系の不調にも最適です。
 特に吐き気。それから何となくですが、胃がすっきりするのか、おなかもすく気がします。
 
 5月、なんとな~く不調に陥った心身を、さっぱりと元気付けてくれるペパーミントは、やっぱり5月のイメージ、ということにしておきましょう。はい。
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by black22-lily5 | 2010-05-26 22:21 | ハーブ | Comments(0)

FetishにHerbを。くろいゆりの香(ハーバルセラピスト、ニオイマニア)画像=画家フユウ様作品


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